◆『 児童センターの先生とあそぶ 県民の森にて』
みなさん、こんにちは。こちら「かが庭」です。
今回は、加賀市にある「山中児童センター」と「山代児童センター」の先生をゲストに、おうちやお庭、里山でできるあそびを「石川県 県民の森」にて教えていただきました。
児童センターは、あそびを通した子どもの健全な育成を目的にされています。さまざまなあそびや交流の場があり、地域の方皆様に愛されている施設です。先生方はとにかくあそぶのが大好きです。たくさんの「面白い」「楽しい」をお持ちです。ぜひ、お住まいの近くにある児童センターにあそびに行ってみてくださいね。
今回は、先生方に三つのあそびを教えてもらいました。道を歩けば、落ちてる石ころでまであそびに変えてしまうお二人の「あそぶ力」をお届けいたします。
【すべては楽器である】
昨日の夕飯は、ミートスパゲティだったそうで。娘さんが買ってきたイタリアのトマト缶。そこにあったのは、そう「ギザギザ」。先生が取り出した「ギザギザ」に私たち集中しました。そして、そのへんで拾った枝を当てると……。
なぜ、人は音を奏でたくなるのか。それはそこに「ギザギザ」があるから、と言わんばかりの説得力。「ギザギザだけで三十分以上あそびました。練習なし打ち合わせなしのその場のアドリブ演奏で、こんなに楽しいだなんて驚きです。それにしても、一本の動画が「ギザギザ」で完結するとは。
音は身体を表します。その物の形や素材、サイズで音はさまざまです。私たちの声もそうです。この世にあるすべてのものは楽器なのかもしれません。
さて、あなたの目の前にあるものは、どんな音でしょうか。
【何の変哲もないって?変哲だらけだよ!】
三種類の紙ひこうきの作り方をお届けいたします。紙をご用意していただき、一緒に折ることをおすすめいたします。紙の分厚さや大きさ、素材で、紙ひこうきの飛び方は変わります。何の変哲もないと思っている「紙」はよく見ると変哲(特徴)だらけです。紙ひこうきを作ることで、そんなことを考えてみても「面白い」ですよ。
①スタンダード紙ひこうき(作り方は動画内2:00〜3:00にて)
よくあるというけれど意外と折れない方いらっしゃるのではないでしょうか。とあるアニメのキャラクターたちがテスト用紙を紙ひこうきにして飛ばしてるけれど、かなり技術が高いことしてるなぁと思っているのは私だけでしょうか。今さら聞けない紙ひこうきの作り方をここでゲットしてください。
②吉田辰男作『ザグライダー』(動画内ではメーヴェと記載)
(作り方は動画内4:10〜6:40にて)
お馴染み某アニメ主人公の愛機に飛び方が似ている紙ひこうきです。折り方を教えてもらったときに風って目で見えるんだと衝撃を受けた紙ひこうきです。これは幼児からご年配の方までみんな驚いてくれます。ふわふわと風に乗る姿は見ていて気持ちがよいです。たくさんつくって、重ねて落としたり、くす玉に入れても圧巻ですよ。
※訂正とお詫び
画中メーヴェと紹介してしまいましたが、これは、日本が世界に誇る故吉田辰男先生の「ザグライダー」という作品です。東南アジアの木蔦の種を模して作られたものです。生前親交の深かった平和町児童館長の故川島先生が、吉田先生直伝で金沢大学の院の授業に使われました。
大変申し訳ございませんでした。
正しい折図は、『おりがみ傑作選 4(おってあそぼう!!編)』 NOA BOOKS / 日本折紙協会 に掲載されています。
動画内の折り方は、佐藤愛子が口伝でおしえていただいたもので正しい折図とは少し違うようです。また正しい折図をご紹介する機会を持ちたいです。
③つばめひこうき(作り方は動画内7:05〜11:47)
いっしょに折りやすいように長めに収録していますが、慣れたらとっても簡単で、とてもよく飛びます。折り目を外にするか、中にするかで、飛び方が全くちがう。くるっと回って、低空飛行など、バラエティ豊かな飛び方で楽しませてくれます。ぜひ挑戦してみてください。
④へそひこうき(動画内13:57)
申し訳ございません。急に作り始めたので、動画に納められませんでした。山中児童センターで折り方を教えてもらってください。これもぐいーんと伸びがよくて、楽しい紙ひこうきでした。
【世代をこえて飛んでゆけ】
というわけで、面白い。奥が深い。紙質、サイズ、折り方、飛ばし方、ほんの少しの羽の調整。紙ひこうきってこんなに楽しいものだったっけ。空を飛ぶことに憧れ続けて私たちは何年たったのでしょう。気持ち良さそうに青空を泳ぐ紙ひこうきのその姿が何より印象的です。
大人のみなさんへ
紙ひこうきを最後に飛ばしたのはいつですか。折り方覚えていますか。空の飛び方を教えてあげてください。
子どものみなさんへ
大人に「紙ひこうき」教えてって知ってても聞いてあげてください。
【石ころひとつでここまで楽しいのか】
せっかく県民の森の伺ったので、ならではのあそびを。予定外になかったのですが、お二人は突然、川に走り出す。何ごとかと必死で追いかけるともう遊んでいる。いやはや、完敗です。カメラ全く追いつけず。
どこから来て、どこにいくのか。それさえあれば、物語になります。たくさんあるその石たちにもたくさんの物語がつまっています。読もうとすれば、石ころでさえ読めるのです。彼らはどこから来てどこにゆくのでしょうか。私たちが生まれるずっとずっと前から彼らは存在し、私たちの知らない世界を知っているはずです。ふしぎな石の魅力に浸かってみるのはいかがでしょうか。
児童センターの先生方、今回は、楽しい時間をありがとうございました。
・加賀市児童センター(加賀市社会福祉協議会)
http://blog.livedoor.jp/kagavc/(加賀市内児童センターのブログ)
・山中児童センター
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/shisei_gikai/madoguchi_annai/yakusho_madoguchi/3852.html
〒922-0112 石川県加賀市山中温泉西桂木町ト10番地1
・山代児童センター
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/shisei_gikai/madoguchi_annai/yakusho_madoguchi/3850.html
〒922-0242 石川県加賀市山代温泉ヨ22番地2(7区)